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CD:「伊福部昭/ヴァイオリン協奏曲第2番・世界初演」

 完成!!

 

ヴァイオリニスト小林武史卒寿記念CD

「伊福部昭ヴァイオリン協奏曲第2番・世界初演」完成!

チェコでの世界初演を初CD化!

90歳を迎えた世界的ヴァイオリニスト小林武史の提供による3種類の演奏を初CD化。

世界初演(チェコ)と試演会(日本:詳細不明)とピアノリダクション版のリハーサル(日本:詳細不明)は、いずれも今回が世界初CD化となる。

小林淳による入魂の解説と、ボーナストラックに、小林の芸術祭受賞祝賀会で伊福部が行った乾杯の挨拶(1989年)を収録した愛蔵盤!

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ニコニコ超会議で約7万人の視聴者を記録した、交響曲第1番《2020》のCD完成!

鹿野草平が、コロナ禍に対峙して人類の未来を拓く交響曲として作曲。

パラリンピック開会式で使用されました。

 

人類にとって未曾有の事態となり世界中に傷跡を残しているコロナ禍。

その犠牲者への哀歌と、それを乗り越え、未来を切り拓く人類の叡智を、交響曲として描きました。

作曲者の鹿野草平(1980-)は、東京音楽大学で池辺晋一郎、西村朗、三木稔らに、学外で水野修孝に学んだ作曲家で、吹奏楽作曲や、ゲーム、アニメ音楽や、伊福部昭百年紀の楽譜作成でも知られています。

曲について、彼の師匠の作曲家の池辺晋一郎は「音の連鎖に光が降り注いでくる」と形容しています。

マーラー、ショスタコーヴィチ、芥川也寸志、伊福部昭、矢代秋雄、黛敏郎、吉松隆への敬愛を感じさせる部分もあり、日本に新たなシンフォニスト登場!と言えるでしょう。


CDタイトル:伊福部昭/ヴァイオリン協奏曲第2番・世界初演

CD帯:小林武史卆寿記念・チェコでの世界初演録音を初CD化!

 

作曲:伊福部昭

ヴァイオリン独奏:小林武史

オーケストラ:ブルノ・フィルハーモニーほか

指揮:ズデニェック・コシュラーほか

発売予定:2021年12月11日

発売レーベル:スリーシェルズ

CD品番:3SCD0067

バーコード:4560224350672

価格:3,056円(税込)

総収録時間:73分38秒

解説:小林淳

プロデュース:西耕一

音源提供:小林武史

デザイン:山口翔悟


 

2021年で90歳を迎えた巨匠ヴァイオリニスト・小林武史のために伊福部昭が作曲したヴァイオリン協奏曲第2番の世界初演をついに初音盤化!

1979年、チェコでの世界初演、初演の前に国内で行われていた試演、そしてピアノリダクションのリハーサルという3種類の録音をCD化。

すべて小林武史所有のテープからCD化を敢行した。ボーナストラックとして、小林武史芸術祭賞受賞記念祝賀会における伊福部昭の乾杯の挨拶(1989年のもの)を収録。

 

各録音について

1.ヴァイオリン協奏曲第2番の世界初演は、1979年3月8日、9日の二日間行われたが、残されていたテープは初日のものだけであった。ブルノフィルに問い合わせたものの、オーケストラ側の録音確認には至らず、小林武史所有の6mmマスターを使用した。

 

2.チェコでの世界初演に向けて、国内でのリハーサルを兼ねた試演が行われていた。関係者のみが鑑賞できた演奏会であったためこれまでその存在が知られずに居たが、そのときの録音がカセットテープで小林武史の元に残されていた。

チェコでの初演を控えての国内でのリハーサルとして行われた試演だったので指揮者、オーケストラ、会場についても不詳であり、パンフレットなども残されていない。指揮者は、小林武史の記憶によると小林と仲の良かった三石精一とのことである。

 

3.世界初演に向けて、ピアノリダクション版でリハーサルを重ねていた折の録音である。

あくまでも練習の参考録音である。しかし、小林武史の演奏によるピアノリダクション版の録音が残されていた、その貴重な記録として、どのようにして世界初演が行われたかというドキュメントとして収録した。

 

4.小林武史は、1988年のリサイタルの成果として文化庁の芸術祭賞を受賞した。その受賞を祝う会が1989年2月5日に行われ、團伊玖磨、大山倍達らと共に伊福部昭も挨拶をした。

その録音が残されており、実際に伊福部昭の肉声で小林武史の演奏に触れており、このCDのボーナストラックにふさわしいと考えて収録した。

 

プロフィール

■小林武史(ヴァイオリン) Takeshi Kobayashi/Violin

1931年生まれ。鈴木鎮一氏に師事。東響、チェコ国立ブルノ・フィル、オーストリア・リンツ州立ブルックナー管、読売日響のコンサートマスターを歴任。オーケストラ退団後はソロ活動に専念し、海外(ヨーロッパ、旧ソ連、北米、南米、中近東、アジア全域)に演奏旅行。著名な音楽祭に招待され出演。国際交流基金派遣の文化使節としての派遣は10回に及び、海外での青少年の指導にも力を注ぐ。桐朋学園大学、東京音楽大学講師を歴任。長きにわたり宮城県中新田バッハホール音楽院院長を務め、地域の文化振興発展に多大な功績を残した。

第18回日本音楽コンクール第1位(1949)、日本音楽舞踊批評家クラブ賞(1960)、文化庁芸術祭賞(1988)、文化庁芸術祭大賞(1996)、横浜文化賞(2013)を受賞。

小林武史のために作曲された作品は数多く、初演並びに国内外でも多数演奏を行う。室内合奏団「コレギウム・ムジクム東京」主宰。

CDに團 伊玖磨:ファンタジア、マニャール:ソナタ、エネスコ:ソナタ、野平一郎:デュオ・コンチェルタンテなど11枚をリリース。著書に「ヴァイオリン一挺、世界独り歩き」(芸術現代社、1980)、「ファンタジア わが人生」(神奈川新聞社、2013)がある。他にもエッセイ等を新聞、雑誌に掲載。

小林武史ホームページ

https://vn-takeshi-kobayashi.com/w/

 

■伊福部昭(いふくべ・あきら)プロフィール

1914年5月31日、釧路町幣舞にて誕生、音更にて育つ。アイヌとともに育った幼少時が音楽的原体験となる。伊福部家の家学は『老子』、幼い頃から父に教え込まれる。北海道帝国大学農学部林学科に進みつつ音楽を独学、ヴァイオリンを弾く。二人の兄や、早坂文雄、三浦淳史らと、ストラヴィンスキー、ラヴェル、サティなどに触れ、熱き音楽的青春を過ごす。21歳の時「日本狂詩曲」がチェレブニン賞を受賞するが、大学卒業後は林務官として北海道に留まる。戦後、1946年に作曲家として生きる決意を胸に32歳で上京。東京音楽学校(現・東京藝大)講師として芥川也寸志、黛敏郎、矢代秋雄、池野成、小杉太一郎、三木稔、学外で松村禎三、石井眞木、真鍋理一郎、今井重幸等を育てる傍ら、多くの映画音楽を生み出した。1954年40歳、映画『ゴジラ』の音楽を担当、日本の映画音楽において奇跡的出会いであった。同年、初の交響曲「シンフォニア・タプカーラ」を発表。多くの作品、弟子、映画音楽を残して、2006年2月8日に91歳でこの世を去った。