伊福部昭百年紀Vol.7

ゴジラ音楽の巨匠の傑作をオーケストラで体感せよ!

2019年6月29日(土)伊福部昭百年紀Vol.7コンサート決定!

水野久美(女優)がゲスト出演!

世界的指揮者の藤岡幸夫が再びトリプティークと共演する

コンサートについて 

世界で人気の作曲家「伊福部昭(いふくべあきら)」。そのダイナミックなオーケストラサウンドを満喫するコンサートが6月29日に開催決定!

特撮音楽を中心に、バレエや、伊福部門下のゴジラ音楽も演奏する。2014年(伊福部の生誕100年)にスタートして、数々の伝説とともに語り継がれるコンサートシリーズ「伊福部昭百年紀(ひゃくねんき)」。新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどで特集されている話題のコンサートです。

ゴジラシリーズだけでなく、伊福部昭の映画音楽から、傑作のほまれ高い逸品を上演してきた。爆音、爆演、音を体感するコンサートとして楽しまれています。

ゲスト陣も豪華で、これまでに宝田明(俳優)、中野昭慶(監督)、故・川北紘一(監督)、樋口真嗣(監督)も登場している。今回は満を持して、女優の水野久美がトークゲストとして出演することが決定しました。 

指揮の藤岡幸夫(関西フィル首席指揮者、東京シティ・フィル首席客演指揮者)は、故・冨田勲から絶大なる信頼を受けて、多くの作品の指揮を担当しており、クラシックから現代音楽、映画音楽まで高い評価を受け、国内外で活躍しています。

 

2019年 6月 29 日(土)18:00 開演 (17:30 開場)※未就学児童入場不可

渋谷区文化総合センター大和田4階さくらホール(東京都渋谷区桜丘町23-21)

 

指揮:藤岡幸夫

司会:小林淳

演奏:オーケストラ・トリプティーク(コンサートマスター:三宅政弘)

ピアノ・ソロ:藤井麻理

合唱:伊福部昭百年紀記念合唱団

作曲:伊福部昭、眞鍋理一郎(演奏用楽譜作成:今堀拓也、吉原一憲)

主催:伊福部昭百年紀実行委員会、Japanese Composer Archives

 

  

【曲目】(予定)

 17:40~オープニングトーク

中野昭慶監督+井上誠(約15分)「中野監督と伊福部昭の仕事について」

 

第一部

●ゴジラ対メガロ(1974)より(合唱付)※この作品のみ眞鍋理一郎作曲

●仮面舞踏劇ファシャン・ジャルボウ(1956)より3つのシーン

 

第二部

スペシャルトーク 水野久美(聞き手:樋口尚文)

●フランケンシュタイン対地底怪獣(1965)組曲

●サンダ対ガイラ(1966)組曲

●ゴジラVSデストロイア(1995)組曲(合唱付)

 

【追加曲目】

銀嶺の果てテーマ

怪獣大戦争マーチ

映画「二人だけの橋」テーマ

ピアノと管弦楽のための協奏風交響曲 第3楽章「野蛮なるアレグロ」

 

 

 

【チケット・税抜/税込】

カンフェティ【4月21日(日)午前10時~】 

https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=52092&

一般:SS席7800円、S席6800円 A席5800円 B3800円

学生(大学生まで):一般価格の半額

 

  

伊福部昭が音楽を担当したゴジラシリーズの最終作となった「ゴジラVSデストロイア」(1995)をメインとして、東宝特撮の伝説的女優である水野久美を迎えて、水野の出演作である「フランケンシュタイン対地底怪獣」(1965)「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」(1966)や、水野の出演作品で伊福部が音楽を担当した特撮映画だけでない作品からの演奏も予定されている。また、伊福部昭の弟子であり、ゴジラシリーズでも音楽を担当した、眞鍋理一郎(まなべりいちろう)の「ゴジラ対メガロ」(1973)からの楽曲も取り上げる内容となります。幻のバレエ音楽「仮面舞踏劇ファシャン・ジャルボウ」より3つの場面を構成した組曲が上演されることも大きな注目のひとつです。

 

 

 

コンサートの特色 

モノラル録音しか残されていない名作映画音楽を舞台で復活上演!

実際に映画に関わった中野昭慶監督が実行委員長として参加、伊福部昭や映画音楽の研究者である、井上誠(元ヒカシュー)、小林淳による精密な時代考証を踏まえた取り組みです。

映画音楽の再現演奏で高い評価を受けるオーケストラ・トリプティークの演奏、今回の譜面校訂・楽譜作成は、国内外の音楽界で高い評価を受ける今堀拓也、伊福部昭百年紀vol.4で楽譜作成を担当した吉原一憲が対応します。

 

 

伊福部昭百年紀実行委員会

委員長:中野昭慶 副委員長:樋口真嗣 協力:伊福部家、樋口尚文、事務局長:須賀正樹

井上誠、小林淳、内原康雄、西川伸司、吉原一憲、大橋鉄雄、矢内露紀、櫻内功幹、鈴木正幸、鹿野草平、西耕一

お問い合わせ:スリーシェルズ(コンサート制作) 070-5464-5060

 

伊福部 昭(作曲)

1914年5月31日、釧路町幣舞にて誕生、音更にて育つ。アイヌとともに育った幼少時が音楽的原体験となる。伊福部家の家学は『老子』、幼い頃から父に教え込まれる。北海道帝国大学農学部林学科に進みつつ音楽を独学、ヴァイオリンを弾く。二人の兄や、早坂文雄、三浦淳史らと、ストラヴィンスキー、ラヴェル、サティなどに触れ、熱き音楽的青春を過ごす。21歳の時「日本狂詩曲」がチェレブニン賞を受賞するが、大学卒業後は林務官として北海道に留まる。戦後、1946年に作曲家として生きる決意を胸に32歳で上京。東京音楽学校(現・東京藝大)講師として芥川也寸志、黛敏郎、矢代秋雄、池野成、小杉太一郎、三木稔、学外で松村禎三、石井眞木、真鍋理一郎、今井重幸等を育てる傍ら、多くの映画音楽を生み出した。1954年40歳、映画『ゴジラ』の音楽を担当、日本の映画音楽において奇跡的出会いであった。同年、初の交響曲「シンフォニア・タプカーラ」を発表。多くの作品、弟子、映画音楽を残して、2006年2月8日に91歳でこの世を去った。

藤岡 幸夫・ふじおかさちお(指揮) 

関西フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、1962 年東京生まれ。故・渡邉暁雄の最後の愛弟子。

サー・ゲオルグ・ショルティのアシスタントを務める。英国王立ノーザン音楽大学指揮科卒業。

「サー・チャールズ・グローヴス記念奨学賞」を特例で受賞。1993 年 BBC フィルの定期演奏会に出演し「タイムズ」紙などで高く評価され、翌 1994 年副指揮者に 就任。同年、ロンドン夏の風物詩「プロムス」に BBC フィルを指揮してデビュー、大成功を収める。以降ロイヤル・フィル、ロイヤル・リヴァプール・フィル等多くの海外オーケストラに客演。スペインでのオペラ公演デビューとなった 2006 年スペイン国立オヴィエトド歌劇場プリテン「ねじの回転」がその年の同劇場の新演出オペラのベスト・パフォーマンス・オブ・ザ・イヤーに選ばれると、2009 年には R.シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」で再客演、ふたたび脚光を浴びた。2016 年 3 月にはブリュッセルでオーギュスタン・デュメイ、ヴァレリー・アファナシエフと共演。2017 年 5 月にはアイルランド国立交響楽団にマーラーの第 5 交響曲で客演、聴衆総立ちの大成功を収めた。マンチェスター室内管弦楽団首席指揮者、日本フィル指揮者を経て、現在関西フィル首席指揮者。 毎年 40 公演以上を指揮し 2018 年で 19 年目のシーズンを迎えた関西フィルとの一体感溢れる演奏は、常に高い評価を得ている。英シャンドスと契約し、これまでに BBC フィルと 8 枚の CD をリリース。また関西フィルとはAL M RECORDS にシべリウス交響曲全曲録音を進行中。大晦日のテレビ東京系全国ネット「東急ジルベスター・コンサート」に 2 回、2012 年 NHK 大河ドラマ 「平清盛」の劇中音楽の指揮、「題名のない音楽会」をはじめとするテレビ、ラジオへの出演など、活 躍の場は枚挙に暇がない。なかでも番組の立ち上げに参画し指揮・司会として関西フィルと共に出演 中の BSテレ東「エンター・ザ・ミュージック」(毎週土曜 23:30~)は、現在放送 4 年目の人気番組。2002 年渡邉暁雄音楽基金音楽賞受賞。 滋賀県長浜市文化観光大使。2019 年 4 月、東京シティ・フィル首席客演指揮者に就任する。オフィシャルサイト http://www.fujioka-sachio.com/

 

水野久美・みずのくみ 

高校卒業後、劇団俳優座養成所8期生として入所。57年、松竹映画「気違い部落」でデビュー。「マタンゴ」、「怪獣大戦争」、「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガジラ」などの東宝特撮シリーズの映画に数多く出演し、日本のみならず海外からファンレターが届くほど世界中に熱烈なファンを得ている。

http://office-psc.com/profile/mizuno_kumi/

 

 

ピアノ・ソロ:藤井麻理

神奈川県鎌倉市生まれ。東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業。同大学大学院修士課程修了。奨学金を得て、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院サマーアカデミー修了。ウィーンフィルハーモニー管弦楽団と室内楽を共演するなど、共演者としても活躍中。第46回 鎌倉市小・中・高学生音楽コンクール 総合第1位、鎌倉市長賞、野村光一賞受賞。第17回 かながわ音楽コンクール 神奈川県教育委員会教育長賞受賞。第27回 ピティナピアノコンペティション コンチェルト部門 全国決勝大会 奨励賞受賞。第1回 Miyoshi Netピアノコンクール 第1位、カワイ賞受賞。他、受賞歴多数。現在、東京音楽大学、昭和音楽大学非常勤講師。

 

オーケストラ・トリプティーク 

2012年、旧奏楽堂にて日本の弦楽オーケストラ曲を集めて第1回コンサートを開催して評価を受ける。第2回、第3回演奏会は、朝日新聞文化財団の助成を受け浜離宮朝日ホー ル(朝日新聞社内)で開催し、いずれもCD化され新聞、音楽誌他で好評を得た。2014年は伊福部昭百年紀の公式オーケストラとして、NHKや新聞の取材 も受け、3回の公演を成功に導く。2015年は、生誕90年の作曲家特集として、芥川也寸志と渡辺宙明の個展を開催して好評を得る。フルオーケストラ、弦楽オーケストラ、アンサンブル、小編成まで様々な形態で日本の作曲家の音楽をアーカイヴすべく活動している。リリースされたCDは12枚。タワー・レコード やamazonのチャートで1位も記録している。

トリプティーク(三連画)とは、前衛、近現代音楽、映像音楽という三本の柱を持ち活動する意思の表明でもある。

常任指揮者は水戸博之。これまでに齊藤一郎、松井慶太、渡辺宙明、渡辺俊幸、山崎滋、西田幸士郎らの指揮者と共演を重ねている。

http://3s-ca.jimdo.com/

 

 

【楽譜制作】

 

今堀拓也(いまほりたくや)

1978年横浜生まれ。2001年にガウデアムス賞(オランダ)受賞。IRCAM(フランス)、スイス・ジュネーヴ高等音楽院修了、2017年イタリア国立ローマ・アカデミア・サンタチェチーリア研究科課程作曲専攻を最高位評価で修了。ならびにミラノ市立クラウディオ・アバド音楽学校指揮予備科で指揮を学ぶ。 ドナウエッシンゲン音楽祭(ドイツ)、ラジオフランス・プレザンス音楽祭、横浜みなとみらいホール委嘱、ベルリン・ブランデンブルク放送、ニコシア・ファロス国際現代音楽祭(キプロス)、ジュネーヴ・アルシペル音楽祭(スイス)、ヴェネツィア・ビエンナーレ(イタリア)などで作品が演奏されている。ヴィスビー国際作曲家センター(スウェーデン)2012年および2015年レジデント作曲家。2018年オーストリア共和国文化庁ウィーン芸術レジデンス招聘作曲家に選出。

http://takuyaimahori.strikingly.com/

 

吉原一憲(よしはらかずのり) 

作曲を今井重幸氏に師事。商業音楽の分野でアレンジャー、マニピュレーターとしてクラブミュージック、TV番組、CM音楽等様々なジャンルを手掛ける。幼少時にストラヴィンスキーの「花火」に触発され独学で作曲を始める。和田薫氏の吹奏楽曲「土俗的舞曲」をきっかけに邦人作品に興味を持ち、当時のテレビ番組を通じ遡るように芥川也寸志氏、黛敏郎氏、石井眞木氏、と辿り最終的に伊福部昭氏の音楽と出会い衝撃を受けた。

2013年 伊福部昭生誕99年コンサートの委嘱でオマージュを発表。

2014年 伊福部昭百年紀実行委員として3回シリーズのコンサートに関わる。第七回全日本吹奏楽連盟作曲コンクールファイナリスト。2015年 故 今井重幸氏の追悼曲を作曲して発表(今井重幸追悼公演実行委員会委嘱)。

2016年 伊福部昭百年紀4のレジデンスとして、楽譜作成・構成を担当した。