日本のヴィオラ音楽傑作集


この機会に日本の現代音楽に触れてみてください。
日本の作曲家は、こんなにも多彩な作品を残しています。
なかなか聴けない日本のヴィオラ音楽を集め、最前線で活躍する音楽家による入魂の演奏でお届け致します。

選んだ以外にも傑作はありますが、今回は歴史性やバランスと奏者の体力なども考慮して下記のようになりました。何卒よろしくお願いいたします。

2015年10月18日(日)15時開演 

スペースDo(〒169-0073 東京都新宿区百人町2-8-9) 投げ銭方式

 

【プログラム】

諸井三郎     ヴィオラとピアノのためのソナタ(1935)

眞鍋理一郎     ヴィオラとピアノのための長安早春賦(1988)

水野修孝     無伴奏ヴィオラのための四章(委嘱初演)

西村朗       ヴィオラ独奏のための「鳥の歌」による幻想曲(2005) 

鈴木行一     ヴィオラとピアノのための響唱の森(2009・遺作)

矢代秋雄     ヴィオラとピアノのためのヴィオラとピアノ(1949)

  

ヴィオラ:伊藤美香、ピアノ:中川俊郎

スリーシェルズの日本の作曲家シリーズ。

今回はヴィオラに焦点をあてました。

日本のヴィオラ音楽、その第一歩は、80年前に諸井三郎のソナタで始まりました。しかし、この傑作もLP時代に録音が出たきり。諸井の弟子・矢代秋雄は戦後日本初のヴィオラソナタを作りましたが、初演もされず埋もれました。矢代と同じく、伊福部昭と池内友次郎に習った真鍋理一郎はヴィオラの妖しい魅力を引き出します(追悼演奏)。西村朗も呪術系の傑作です。天才的オーケストレーションで活躍した鈴木行一は伝統を踏まえた色彩と響きの絶妙な采配を聴かせます。81歳の水野修孝は無伴奏でヴィオラの可能性を追求します。これら傑作と、これから傑作と称されるであろう曲を上演。演奏は西村朗のヴィオラ協奏曲のソロで作曲者にも絶賛された伊藤美香。鍛えぬかれた耳と柔軟な思考を持つ中川俊郎のピアノでお届けします。