WINDS CAFE 229【日本の団体歌(校歌・社歌など)を集めて-伊福部昭とその門下を中心に-】伊福部昭十年祭参加企画


2016年1月24日原宿でスリーシェルズの西耕一の企画構成選曲によるWINDS CAFE 229【日本の団体歌(校歌・社歌など)を集めて-伊福部昭とその門下を中心に-】が開催される。

日本の作曲家を研究している西耕一が集めた様々な団体の歌を生演奏で聴いてしまおう!という企画である。

いずれも大家らしい傑作ばかりであるが、注目は新垣隆が影響を受けたと絶賛する「鹿児島ナポリターナ」の演奏であろう。

午前11時にスタートで16時半終演予定というマラソンコンサート。

しかも、入場料は無料!

こんなコンサート他にはない!


WINDS CAFE 229
【日本の団体歌(校歌・社歌など)を集めて-伊福部昭とその門下を中心に-】伊福部昭十年祭参加企画

根岸一郎(歌唱)
河内春香(ピアノ)
西耕一(企画・構成)

20161月24日(日) 午前11時開演(午前10時45分開場) 午後4時半終演予定(途中、何度か休憩を挟みます)


カーサ・モーツァルト 東京都渋谷区神宮前1-10-23
http://casamoz.org/
● 東京メトロ千代田線 / 明治神宮前駅 徒歩3分(170m)
● 東京メトロ副都心線 / 明治神宮前駅 徒歩3分(180m)
● JR山手線 / 原宿駅 徒歩4分(290m)

入場無料(投げ銭方式) 差し入れ大歓迎!(特にお酒や食べ物)

※できるだけ開演時刻に遅れないようご来場ください。

10:45 開場
11:00 開演
16:30頃 終演

設営の撤収後、交流パーティー(差し入れ飲み物、食べ物などによる)

▼予定プログラム 作曲家と作品名、カッコ内は作曲年と作詞者(作曲年不詳もあり)。

伊福部昭 北海道讃歌(1961・森みつ)
伊福部昭 帯広市市歌(1952・外山雅一)
伊福部昭 池田町町歌(1968・清原千晴)
伊福部昭 音更町町歌(1970・三村洋)
伊福部昭 全開発の歌-全北海道開発局職員労働組合の歌-(渋谷純一)
伊福部昭 北海道立阿寒高等学校校歌(1955・柏倉俊三)
伊福部昭 北海道立新得高等学校校歌(1960・阿部戸一)
伊福部昭 札幌市立向陵中学校校歌(1961・飯田広太郎)
伊福部昭 札幌市立琴似小学校校歌(山下秀之助)
伊福部昭 釧路市立美原小学校校歌(更科源蔵)
伊福部昭 私立札幌創成高校校歌(1965・清水武)
伊福部昭 北海道名寄市立名寄東中学校校歌(1957・入江好之)
伊福部昭 名寄女子短期大学校歌(1965・小池栄寿)
伊福部昭 むかわ町立鵡川小学校校歌(1959・更科源蔵)
伊福部昭 福島市立飯坂町平野小学校校歌(1955)
伊福部昭 世田谷区立玉堤小学校校歌(1966・阿部ナヲ)
伊福部昭 大洋紡績株式会社社歌(1967・佐藤勇介)
早坂文雄 江別市立第三中学校(1949・坪松一郎)ほか
諸井三郎 京都市歌(1951・藤山於菟路)(四代目京都市歌)
     東京都立航空工業専門学校校歌(木俣修)
平井康三郎 高知学園歌(1956・橋詰泰司)ほか

團伊玖磨 京都府の歌(1984・田中秀果)
     川口市歌(1962・サトウハチロー)ほか
芥川也寸志 東京ガス讃歌(1984・谷川俊太郎)
      鹿児島ナポリターナ(1962・ホセ・しばさき)ほか
黛敏郎 北海道苫小牧南高等学校校歌(1978・河邨文一郎)
    仏教讃歌 With These Hands(1965・Mieko Takamiya)ほか
眞鍋理一郎 砧南中学校歌(1971・江間章子)
矢代秋雄 鎌倉市歌(1959・大木惇夫)

池内友次郎 北鎌倉女子学園校歌(1954・荒川修一郎)
清道洋一 スリーシェルズ讃歌・仮題(2016・初演)


ほか(まだまだ増える予定! リクエストはスリーシェルズのメールまでどうぞ!)。


根岸一郎(ねぎし・いちろう) 写真は「橘ららラ」撮影

武蔵野音楽大学声楽科、早稲田大学文学部フラ ンス文学専修卒業。パリ第IV大学修士(比較文学)修了。フランス音楽コンクール(大阪)、日仏声楽コンクール(東京)、アンリ・ソーゲ国際コンクールに 入賞。カミーユ・モラーヌ、中村浩子、川村英司、村田健司の各氏に師事。演奏活動は幅広く、特に精緻なディクションによってフランス近代歌曲での評価が高 く日仏声楽コンクール審査員を務める。ヴォーカル・アンサンブル・カペラ、ムジカ・センペンティス、カペラ・グレゴリアーナなど古楽アンサンブルメンバー として中世・ルネサンス音楽の分野で多くの演奏、録音に参加。 オペラへの出演も、カヴァッリ「ラ・カリスト」、グルック「思いがけない巡り会い」、ハイドン「騎士オルランド」、トマ「ミニヨン」、マスネ「マノンの肖 像」、プッチーニ「トゥーランドット」、ドビュッシー「アッシャー家の崩壊」、セヴラック「風車の心」、石桁眞礼生「河童譚」、三木稔「うたよみざる」、 青島広志「火の鳥(ヤマト編)」など、日本初演作を含んで多彩である。伊福部昭氏の作品には深く傾倒し、更科源藏詩の室内楽歌曲を中心に意欲的に演奏を重 ねている。日本フォーレ協会、コンセール・C、東京室内歌劇場会員、トロッタの会同人。


河内春香(かわち・はるか)

岡山県出身。東京音楽大学大学院博士後期課程(音楽学)在学中。 これまでにピアノを山本百合子、野上登志子、水本雄三、草川宣雄の 各氏に師事。日本人作曲家の作品を中心とした演奏および研究活動をおこなっている。

西耕一(にし・こういち)

日本の現代音楽評論と企画を専門とする。2004年より、日本作曲家専門レーベル・スリーシェルズにて、伊福部昭や3人の会(黛敏郎、團伊玖磨、芥川也寸志)を中心に演奏・CD化を行う。

こ れまでにNHK、東京藝術大学、日本作曲家協議会、日本現代音楽協会等、放送局や研究機関の依頼による企画協力や、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東 京フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京バレエ団、新国立劇場等のプログラム冊子執筆で評価される。執筆雑誌は『音楽 現代』、『音楽の友』、『邦楽ジャーナル』、『バンドジャーナル』、『New Composer』等。

近年の主な仕事として、セントラル愛知交響 楽団による日本の管弦楽曲100周年企画選曲や東京フィルハーモニー交響楽団黛敏郎個展、京都市響黛敏郎個展、伊福部昭音楽祭、伊福部昭百年紀シリーズ、 芥川也寸志生誕90年メモリアル、渡辺宙明卆寿記念コンサートシリーズなど。『松村禎三 作曲家の言葉』(春秋社)や『黛敏郎の世界』(ヤマト文庫)の企 画・編集、CD『松村禎三作品集』(Naxos Japan)解説などがある。

オーケストラ・トリプティークと展開する「日本の作曲家シリーズ」では、日本の前衛音楽、近現代音楽、映像音楽をテーマにコンサートを行っている。 


■コンサートについて

交響曲やソナタと違って、校歌や社歌など団体歌がコンサートで演奏されることは少ない。

しかし、毎週の朝礼や様々な機会に歌われる校歌、社歌は各作曲家にとって再演回数では相当数多い部類に入るはずだ。

一部の地域や団体を対象にしたゆえに広く知られることは少ないが、それぞれの歌詞も味わい深く、音楽も優れたものが多い。

よく見れば作曲家、作詞家ともに当代随一と賞賛される大家ばかり。

オーケストラ伴奏だったり、交響曲仕立てにした団体歌もある。

これらの曲をあらためて演奏して、鑑賞することで、普段知られない日本の作曲家の優れた仕事を楽しむ機会にできればと考えている。(西耕一)


■WINDS CAFE とは

 WINDS CAFE とは、1997年1月から、川村龍俊が、音楽を中心に美術演劇映画などさまざまなジャンルの方々に企画していただきながら続けている、イベント+パー ティーです。いわゆる「オフ会」ではありません。基本的に入場料は無料、出入り自由で、パーティーでの飲食は参加者のみなさまからの差し入れを期待してお ります。ご来場にあたって予約は必要ありません。WINDS CAFE のコンセプトは、「好きなことやものを楽しんでいる人と一緒にいるのはなんて楽しいことだろう」です。出演を依頼するときには、このコンセプトを共有して いただけることが条件になっています。

 第1回から第120回までは現代陶芸家の板橋廣美氏の私邸である東京吉祥寺の空中庭園 WINDS GALLERY を、第121回から第135回までは建築家藤村貞夫氏の私邸である東京三軒茶屋の住宅街の隠れ家レンタルスペースSFを、第136・137回は現代美術コ レクターの増井常吉氏の私邸である住宅街の秘密基地 MACA GALLERY を会場として行ってきましたが、2008年6月の第138回以降は、内容によって最適な場所を選んで開催します。

 1997年1月にスタートした WINDS CAFE も、2016年には、ついに20周年目を迎えることになりました。

http://www.st.rim.or.jp/~mal/Cafe/