北海道の団体歌~伊福部昭を中心に(北海道公演)



2017年5月14日(日)18:30開演(18:15開場)

 

札幌時計台ホール(札幌市中央区北1条西2丁目)

市営地下鉄「大通駅」下車市役所側出口徒歩5分、JR札幌駅南口徒歩約10分

チケット:無料(投げ銭制)

 

上演予定曲目

伊福部昭の団体歌

 

[地方公共団体]

北海道讃歌 詞:森みつ

帯広市市歌 詞:外山雅一

音更町町歌 詞:三村洋

池田町町歌 詞:清原千晴

 

[小学校]

釧路市立湖畔小学校校歌 詞:風巻景次郎

釧路市立美原小学校校歌 詞:更科源蔵

鵡川小学校校歌 詞:更科源蔵

札幌市立琴似小学校校歌 詞:山下秀之助

福島市立平野小学校校歌 詞:清水延晴

韮崎市立韮崎北西小学校校歌 詞:小池藤五郎

世田谷区立玉堤小学校校歌 詞:阿部ナヲ(原作)/長田美雄(補作)

 

[中学校]

名寄市立名寄東中学校校歌 詞:入江好之

札幌市立向陵中学校校歌 詞:飯田広太郎

那智勝浦町立宇久井中学校校歌 詞:瀧川貞蔵

 

[高等学校]

北海道阿寒高等学校校歌 詞:柏倉俊三

北海道新得高等学校校歌 詞:阿部戸一

札幌創成高等学校校歌 詞:清水武

 

[大学]

名寄女子短期大学校歌 詞:小池栄寿

 

[会社]

大洋紡績株式会社社歌 詞:佐藤勇介

 

[組合]

全開発の歌 詞:沢谷純一

 

[架空の団体歌]

季節風の彼方に 復元初演(復元:青島佳祐)

 

北海道の団体歌

 

早坂文雄 作曲

札幌市立札幌中学校校歌 詞:松本達雄

札幌市立美香保中学校校歌 詞:水野泰夫

 

黛敏郎 作曲

北海道苫小牧南高等学校校歌 詞:河邨文一郎

 

佐藤勝 作曲

ライラック讃歌(北海道武蔵女子短期大学学校歌) 詞:更科源蔵

札幌市立新川中学校 詞:堀江光男

 

三枝成彰 作曲

北海道科学大学校歌 詞:和田徹三

 

石丸基司 作曲

釧路市立中央小学校 詞:村田鉄也

釧路市立幣舞中学校 詞:宮川正男

 

 

主催:グループ団体歌

予約・問合 jcacon@gmail.com  07054645060

 


大地とそこに暮らす人々へ捧げた「幻の歌曲」

団体歌とは、市町村など町の歌、学校の歌、会社の歌など、ある団体に対して作曲された歌のことです。

とくに校歌はその最たるものです。まさに「ふるさとのうた」といえましょう。

日本各地にある「校歌」は、懐かしい日々や、ふるさとの思い出とともに記憶に残っています。

それを調べてみると、実は日本を代表する作曲家、詩人のコンビによって作られた名曲ばかりです。

北海道出身の作曲家や、北海道の市町村や学校のために作曲された幻の名曲をご紹介します。

 

日経新聞の記事

http://style.nikkei.com/article/DGXKZO10293580V01C16A2BC8000?channel=DF280120166618

 

映画「ゴジラ」の印象的なメロディーとリズムだけでなく、世界で演奏されるオーケストラ曲を書いた伊福部昭(1914-2006)の作った校歌・社歌を中心に、北海道の歌を取り上げ、さらには、北海道出身の作曲家による校歌や、北海道の学校の知られざる傑作校歌を演奏します。

なかには、既に廃校となった学校や、2019年に閉校が決まっている新得高校の校歌など貴重な校歌も上演します。

また、映画「季節風の彼方に」(1958・伊福部昭が音楽担当)で学生たちのために先生が作曲して歌われた架空の歌を復元初演致します。

伊福部の団体歌のエッセンスのつまった名曲ですが、楽譜が紛失していたため、今回のために東京藝術大学で作曲を学んだ青島佳祐によって復元譜面が完成され、上演されることになりました。

 

心に残る母校の歌を失われぬよう、名旋律を世界に広めようと「グループ団体歌」は活動しています。

 

札幌時計台の公演では、入場料は無料(投げ銭制)で行われ、根岸一郎(バリトンマルタン)、河内春香(ピアノ)、西耕一(企画・アーカイヴ担当)が出演致します。

 

グループ団体歌は、各地の団体歌の楽譜など、資料をアーカイヴして全国でコンサートをと、活動しており、その協賛や協力者も募集しています。


根岸一郎(ねぎし・いちろう) 写真は「橘ららラ」撮影

武蔵野音楽大学声楽科、早稲田大学文学部フラ ンス文学専修卒業。パリ第IV大学修士(比較文学)修了。フランス音楽コンクール(大阪)、日仏声楽コンクール(東京)、アンリ・ソーゲ国際コンクールに 入賞。カミーユ・モラーヌ、中村浩子、川村英司、村田健司の各氏に師事。演奏活動は幅広く、特に精緻なディクションによってフランス近代歌曲での評価が高 く日仏声楽コンクール審査員を務める。ヴォーカル・アンサンブル・カペラ、ムジカ・センペンティス、カペラ・グレゴリアーナなど古楽アンサンブルメンバー として中世・ルネサンス音楽の分野で多くの演奏、録音に参加。 オペラへの出演も、カヴァッリ「ラ・カリスト」、グルック「思いがけない巡り会い」、ハイドン「騎士オルランド」、トマ「ミニヨン」、マスネ「マノンの肖 像」、プッチーニ「トゥーランドット」、ドビュッシー「アッシャー家の崩壊」、セヴラック「風車の心」、石桁眞礼生「河童譚」、三木稔「うたよみざる」、 青島広志「火の鳥(ヤマト編)」など、日本初演作を含んで多彩である。伊福部昭氏の作品には深く傾倒し、更科源藏詩の室内楽歌曲を中心に意欲的に演奏を重 ねている。日本フォーレ協会、コンセール・C、東京室内歌劇場会員、トロッタの会同人。


河内春香(かわち・はるか)

岡山県出身。東京音楽大学大学院博士後期課程(音楽学)在学中。 これまでにピアノを山本百合子、野上登志子、水本雄三、草川宣雄の 各氏に師事。日本人作曲家の作品を中心とした演奏および研究活動をおこなっている。

西耕一(にし・こういち)

日本の現代音楽評論と企画を専門とする。2004年より、日本作曲家専門レーベル・スリーシェルズにて、伊福部昭や3人の会(黛敏郎、團伊玖磨、芥川也寸志)を中心に演奏・CD化を行う。

こ れまでにNHK、東京藝術大学、日本作曲家協議会、日本現代音楽協会等、放送局や研究機関の依頼による企画協力や、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東 京フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京バレエ団、新国立劇場等のプログラム冊子執筆で評価される。執筆雑誌は『音楽 現代』、『音楽の友』、『邦楽ジャーナル』、『バンドジャーナル』、『New Composer』等。

近年の主な仕事として、セントラル愛知交響 楽団による日本の管弦楽曲100周年企画選曲や東京フィルハーモニー交響楽団黛敏郎個展、京都市響黛敏郎個展、伊福部昭音楽祭、伊福部昭百年紀シリーズ、 芥川也寸志生誕90年メモリアル、渡辺宙明卆寿記念コンサートシリーズなど。『松村禎三 作曲家の言葉』(春秋社)や『黛敏郎の世界』(ヤマト文庫)の企 画・編集、CD『松村禎三作品集』(Naxos Japan)解説などがある。

オーケストラ・トリプティークと展開する「日本の作曲家シリーズ」では、日本の前衛音楽、近現代音楽、映像音楽をテーマにコンサートを行っている。